今月の農業人

家業を継ぎ 酪農と向き合う

東下組 水落 高浩 さん (26歳)※年齢は取材時(5月7日時点)
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酪農家の末っ子長男として生まれ、中学生の頃から酪農の仕事を手伝っていた水落高浩さん。
高校卒業後、新潟県農業大学校で興味のあった水稲を学び、地元の農家や法人のもとで研修やインターンで経験を重ねました。
進路を考えるようになった頃に「やっぱり実家で酪農をしたい」と思い、酪農の道に進みます。

    
酪農7年目となる現在は、父・岳人さんと母・由子さんと役割を分担しながら、乳牛31頭・仔牛1頭を飼育し、大学で学んだことを活かして水稲70aを栽培しています。

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大学卒業後、家を継ぐことを決めた高浩さんは、酪農に必要な資格の一つ「家畜人口受精師」の免許を取得。

「自分が人工授精した牛が無事に生まれてきてくれて、その牛が高く評価されると嬉しいし、やりがいがあります。牛の人工授精は日々研究。どうしたら良い牛が生まれるか考えていくのは面白いです」と話す高浩さん。
今まで獣医に依頼していた牛の人工授精を、自分で行う使命感と喜びを感じています。

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毎日のエサやりや搾乳、掃除等、生き物相手に365日休み無しで世話をする酪農の仕事に「最初は慣れない仕事に、辛くてしんどいと感じた時もありました」と就農当時を振り返ります。

一回に付き1時間半かかる搾乳は、1頭1頭の牛の性格を考えながら慎重に行うため、毎回神経を使い緊張するといいます。
そんな中でも自分で楽しみを作ったり、趣味の絵を描いたりしながら仕事とのバランスを取り、酪農を楽しんでいます。

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「色々任せてもらえるようになったけど、父にはまだまだ及ばないことばかり。年齢のこともあるので徐々に父の仕事を引き継ぎ、自分が出来る事を増やして助けていきたいですね」と今後について語る高浩さん。
尊敬している父の背中に近づくため、今日も酪農に向き合っています。

                                    
                                 広報誌とかちゃん 2021.6月号掲載

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