会長コラム ~Trivia Tweet~

意外な原因で、不作の県があります。

[2021.01.11]

小寒を過ぎ、まもなく大寒。大寒から一月ほどが一番雪が降る時期で、雪に慣れているとはいえ久しぶりの大雪にはヤレヤレと思う日々ですね。
先シーズンは雪が少なすぎて、これも困ったものでした。


さて、令和2年産米の最終作況は99の「平年並み」で確定しました。
要因は、北陸以北の主産県では「やや良」、東海以南では「不良」の府県が多くて、特に中国92、九州85と、気象災害の影響が大きく出た結果でした。


その中で、山口県は73と全国で最下位となっています。

この最大要因が昆虫害なのですが、どんな昆虫か想像できますか?
なんと体長4~5mmの小さな虫で、名前を「トビイロウンカ」と言います。


トビイロウンカは、毎年、梅雨時期に中国大陸からジェット気流に乗って飛来します。
主に中国地方から九州・四国への飛来が多いのですが、新潟県にもまれに飛来します。

写真はシンジェンタHPより引用

tobiirounka.jpg
ただ飛来したものだけでは被害となりませんが、秋までに2~3回世代増殖を繰り返して、収穫間際の9~10月にイネ1株で200匹を越えるような密度になると、坪枯れと呼ばれる大きな被害を起こします。

unkatobogare.jpg

予防策として、育苗箱に箱施用剤を使用すれば防げるのですが、そもそもの発生地である中国大陸南部・東南アジアではウンカが増殖しやすい多収性ハイブリッド米の生産が多くなったことと、どうも耐性を持った(殺虫剤が効きづらい)個体が増えているのも原因となっているようです。

日本農業新聞12月3日号の一面に「ウンカで不作 中山間苦闘」の見だしで記事が掲載されていますが、殺虫剤散布を繰り返しても防ぎきれなかったと全面が枯れた田んぼで呆然とする農家の写真で報じられていました。


飛来するウンカ類は他に「セジロウンカ」「ヒメトビウンカ」で、「トビイロウンカ」より飛来数が多く、セジロウンカ被害が多いのが実態です。


規模な昆虫被害としては「蝗害(こうがい)」というバッタやイナゴが大量発生し、農作物などを食い荒らすことで人間界に飢餓を引き起こす恐ろしい災害があります。
こちらについては、後日、掲載したいと思います。

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