会長コラム ~Trivia Tweet~

防げないウイルス感染

[2020.12.10]

いよいよ師走、来週には里でも雪が積もりそうです。


寒さが本格化してきます。
新型コロナウイルス感染症予防策として室内の換気が求められていますが、私は真冬に窓を開けるのは正直自信ありません。室内換気の方法は、部屋(建物)の構造によって違いがあるようですので、Webで検索し、それぞれに合った方法を取り入れましょう。


タイトルに「防げないウイルス感染」と書きましたが、新型コロナウイルスではなく、農業におけるウイルス感染についてお話ししたいと思います。


口蹄疫を覚えていますか?

農林水産省HPより
平成22年4月20日、我が国で約10年ぶりとなる口蹄疫が宮崎県で発生。
感染が疑われる牛豚等の殺処分や埋却、農場消毒、移動制限等の防疫措置を講じた結果、同年7月27日にすべての移動制限が解除された。
平成23年2月5日に「ワクチン非接種口蹄疫清浄国」として認定された。
と、記載されています。

実は、この口蹄疫、お隣の韓国・中国で現在発生中です。


口蹄疫は
口蹄疫ウイルスが原因で、偶蹄類(ぐうているい)の家畜(牛、豚、山羊、緬羊、水牛など)や野生動物(ラクダやシカなど)がかかる病気です。

口蹄疫に感染すると、発熱したり、口の中や蹄の付け根などに水ぶくれができたりするなどの症状がみられます。

口蹄疫にかかると、子牛や子豚では死亡することもありますが、成長した家畜では死亡率が数%程度といわれています。しかし、偶蹄類動物に対するウイルスの伝播力が非常に強いので、他の偶蹄類動物へうつさないようにするための措置が必要です。


措置とは

1.口蹄疫が発生した農場の家畜を殺処分して埋却し、農場を消毒
2.口蹄疫が発生した農場周辺の牛や豚の移動を制限 発生農場から半径10km以内における移動制限(生きた偶蹄類の家畜やその死体等の移動を禁止、と畜場及び家畜市場の閉鎖等)
発生農場から半径10~20km以内における搬出制限(生きた偶蹄類の家畜の搬出、制限区域外への移動禁止、と畜用以外の家畜を入場させる家畜市場の開催を中止等)

3.県内全域へ消毒薬を配布し、散布
4.移動制限区域内に出入りする車両を消毒するための消毒ポイントを設置し、消毒を実施
5.発生農場と人や物などの関連(疫学関連)があった農場の確認
6.他の都道府県における牛豚飼養農場の緊急調査を実施(これまで宮崎県以外での口蹄疫の発生は確認されていません)
7.移動制限区域内のワクチン接種による感染拡大防止
となります。


豚熱(CSF)についてはどうですか?

同じく農林水産省HPより
CSFウイルスにより起こる豚、イノシシの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。
感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。
治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されています。
世界各国に分布しているが、北米、オーストラリア、スウェーデン等では清浄化を達成しています。
なお、ASF(アフリカ豚熱)とは、全く別の病気です。


日本の発生状況

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十日町市では、近隣の長野県群馬県の養豚場で発生していることと、感染した野生イノシシが糸魚川市、上越市、妙高市、五泉市、三条市で確認されたことから、飼育している豚にワクチンを接種しています。また、野生イノシシ対策ではワクチンを含ませた餌を一定の範囲(ワクチンベルトと言います)にまいています。


農場で発生した場合は、口蹄疫と同様の措置が必要です。




高病原性鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ)はどうでしょうか?

11月5日香川県で発生し、現在、香川県で10例、宮崎県で3例、兵庫県広島県福岡県で1例の発生があります。
新潟県では、白鳥で有名な瓢湖(ひょうこ)の水から高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されています。
渡り鳥がウイルスを運んでいるようで、予防のため県内の養鶏場に消毒用の生石灰が配られています。


農林水産省HPより
鳥インフルエンザは、A型インフルエンザウイルスが引き起こす鳥の病気です。
鳥に感染するA型インフルエンザウイルスをまとめて鳥インフルエンザウイルスといいます。
家畜伝染病予防法では、鳥インフルエンザウイルスは家きん(ニワトリや七面鳥等)に対する病原性やウイルスの型によって、高病原性鳥インフルエンザウイルス、低病原性鳥インフルエンザウイルス等に区別しています。
家きん(ニワトリ)が高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染すると、その多くが死んでしまいます。一方、家きんが低病原性鳥インフルエンザウイルスに感染すると、症状が出ない場合もあれば、咳や粗い呼吸などの軽い呼吸器症状が出たり産卵率が下がったりする場合もあります。


農場で発生した場合
国内で高病原性鳥インフルエンザが発生した場合、家畜伝染病予防法に基づき、発生した農場の飼養家きんの殺処分、焼却又は埋却、消毒、移動制限区域の設定など必要な防疫措置を実施します。
このため、発生が確認された農場の家きん、鶏卵などが市場に出回ることはありません。また、発生が確認された農場から半径10km以内にある家きん飼養農家については、清浄性が確認されるまで出荷が制限されます。
なお、これらの措置は、国内の生きた家きんがウイルスに感染することを防止することを目的としているものです。


世界の状況

toriinfuru map.jpg

いずれも、殺処分と焼却または埋設となります。

畜産、養鶏を行う場合は届け出が必要で、埋設できる土地が有るか必ず聞かれます。
土地が無いと許可されないことでしょう。


ちなみに、新潟地鶏を200羽飼育した経験があります。
家畜診療所から定期的な検査が有、ニワトリの場合、野鳥・小動物の侵入対策、蚊の侵入対策の他、サルモネラ菌対策や経口ワクチン投与も求められました。


また、口蹄疫、CSF、高病原性鳥インフルエンザは世界のどこかで発生していて、絶滅は至難の業と思われます。

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