会長コラム ~Trivia Tweet~

米の等級ってなに?

[2019.10.10]

この連休に、また、台風19号が猛烈な勢力を保ったまま関東を直撃しそうです。

前回の台風17号で甚大な被害が有った千葉県を始め、大規模停電や、交通の乱れが無ければ良いのですが、無事を祈るばかりです。


新潟県農業で問題となっている令和1年産米の品質

特にコシヒカリの1等米比率の低下は、稲穂が出てからお盆過ぎまで高温が続いたのと、特に8月12日から16日にかけ異常高温となった気象現象によるもので、シラタと呼ばれる米粒の中心部が白くなるものや周辺に気泡状に白くなる背白・腹白が多発したのが主な原因です。


新潟県平均で、1等米比率を昨年の80%に比べ本年産は約20%と大きく落としています。


その中で分かってきたことは、山形県寄りの県北部と富山県よりの県南部では落ち込みが少ない結果が見えてきました。

平野部で落ち込みが大きいのですが、その中でも最高気温が35℃を越えた地域が極端に低下しているようです。

(注 アメダス観測点と圃場では温度が違う)


十日町市と津南町では、高標高地が多い津南町でも昨年の84%が45%に、十日町市では昨年の89%が30%に低下しています。

注意 1等米比率は10月8日現在のもので、確定ではありません。11月末に確定します。


生産者サイドでは「良食味、高品質」が合い言葉となっていますが、なぜ食味と品質が分かれているのかと疑問に思う方もおられるのでは。


食味はそのまま食味ですが、品種固有の違いはありますが、コシヒカリの場合よほどひどいもので無ければ価格には影響しません。ほぼ無いと言って良いでしょう。


品質は、玄米の等級を指しています。


では、なぜ、等級格付けを行うのか。

これは①米の公正かつ効率的な取引を行うための規格(等級格付け)取引の根拠であるとともに、②小売段階のJAS法に基づく米の表示(生産地・品種名)の根拠となっています。(農産物検査法の説明より)


基本的に1等米、2等米、3等米、規格外米の違いは、整粒の割合で区別され、1等米は整粒70%以上。2等米は整粒60%~70%未満、3等米は整粒45%~60%未満、規格外米は整粒45%未満となっています。


精米すると米ぬか等を取り除く他に、砕ける、粉になるなどで重量が減って行きます。

これを精米歩合と言い、概略1等米で92~90%、2等米で88%と言われています。

目減りの分だけ価格が安くなっています。

3等米と規格外米は状態により大きく変わるので、記載しません。


産地としては、1等米比率が高いことで米卸等流通業者からより高い評価を得ることが出来るというわけで、最終消費者から評価されているわけではありません。

しかし、米卸等の評価が徐々に下がれば取り扱いが減り、需要の減退になりますので、やはり、1等米比率が高いに越したことはありません。


食味との関係は、1等米と2等米では精米すると違いは分からなくなりますが、3等米では明らかな違いが食感で出てきます。

規格外米は、そのままでは食味・食感に大きな違いが見られ、単一銘柄での販売よりブレンド米の材料となることが一般的だと思われます。



農産物検査法
農産物の公正円滑な取引と品質改善をねらいとして国が統一規格で検査することを定めた法律(1951年公布)。
米麦類の強制検査、豆類・雑穀・いも類・工芸作物等26品目の任意検査、それ以外の品目に関する都道府県からの依頼検査を行っている。
1995年の食糧管理制度廃止に伴い、一部規制緩和され(米の検査を受けなくても販売出来る)、2006年度から完全民営化に移行した。

  • ATM案内
  • 高齢者支援
  • レシピ集
  • ローン相談会
  • 今月の農業人
  • ポイントを貯めよう
ページ上部へ