会長コラム ~Trivia Tweet~

米の品種改良について

[2018.11.19]

11月も半ばを過ぎ、大根・白菜・野沢菜の収穫も終盤でしょうか。


JAでは、米の集荷もほぼ終わり、生産者の皆様から出荷いただいた米の出荷・販売に努めているところです。


新米として販売されているのは、収穫から年末までとされています。

また、新潟県の「新之助」のように、新品種のデビューと市場評価の時でもあり、販売競争が激しくなる時期でもあります。

最近デビューした品種の多くは、やはり、良食味米で、各産地とも高価格帯を狙う販売戦略になっています。

ところが、市場では業務用を中心とした低価格帯のお米が不足しており、需要と供給がアンバランスな状態がここ数年続いています。


なぜ、デビューするお米が良食味高価格米なのかというと、新品種を開発(育種とも言う)には最短で6年ほど年月が必要だからです。


近年デビューしている品種は、米余りから、少しでも生産者手取りを上げようと、高価格帯を狙える良食味米にシフトする思惑が有ったからです。


品種改良は、特性の違う品種を人工的に掛け合わせ、新しい特性の品種を作り出します。

昔は、田んぼでの自然交配や突然変異を育てたようですが、現在は、温室などを使い、人工的に行っています。


代表的な米の品種改良方法を、新之助を例に紹介します。


まず、目的を定めます。

新之助は、コシヒカリの欠点であった高温の影響を受けやすい(高温登熟性)性質と倒伏しやすい性質を克服し、同等の良食味を目的としました。


次に、組み合わせを決めます。

とは言っても、下表をご覧ください。

新潟県 新之助 HPより

p13_004[1].jpg

500種類の交配によって20万株の品種候補の卵を育成し、食味の特に優れた株を探し出すことからスタートしました。

品種開発中の稲株(個体)は、どれも性質が異なります。

米の食味は、炊飯時の米の輝きと約7割相関することがこれまでの研究結果でわかっていました。

そのため、株一つひとつの米を炊き、その輝きを確認し、優秀な株を選抜していきました。

また、開発をスピードアップするため、温室や石垣島で1年間に2~3回品種候補を栽培し、性質の安定化を図りました。

以上 新之助HPより引用


気の遠くなる作業を経て品種改良は終わりになりますが、市場での評価はまた別物。


多くの品種が生まれ、その大多数が淘汰されて行きます。


当地で50年以上栽培されているコシヒカリ、こがねもち、五百万石などは稀な品種なのかもしれませんね。


久しぶりのトリビア

全国で開発された良食味米は、コシヒカリの血統を引き継いでいます。

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