今月の農業人

農に触れ、地域と生きる

松之山地域布川地区 地域おこし協力隊
吉田春菜さん(22歳)

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松之山地域布川地区の地域おこし協力隊として布川カフェを拠点に活動する吉田春菜さん。
2020年11月に入隊し、各家へ定期訪問したり、生産者の農作業の手伝いをしたり地域に寄り添いながら活動しています。

松之山に移住したのは16歳の時。

それまで、人と関わることを避け引きこもりの日々を過ごしていた春菜さん。
自分の中で住む環境を変えたいと心に決め、叔母がいる松之山に住みながら十日町にある通信制の高校に通い始めました。

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「松之山の人の温かさや全て包み込んでくれるような大自然が、引きこもりだった自分を変えてくれました。今の自分があるのは、この環境のおかげなので、快く受け入れてくれた叔母、地域の方々には感謝しています。移住してからの3年間はとても濃い時間を過ごしましたね」と当時を振り返ります。

叔母家族に連れられ、地域行事に参加したり、地域の人と農作業をしたり・・・大自然の中で地域の人と関わりながら松之山で過ごすうちに、春菜さんの心情は変化していきました。

生産者の手伝いをしている様子.jpg

アルバイトをしたり、農業の手伝いをしたりと、さまざまな経験をしてきた春菜さん。
自然と地域の人と関わっていく中で農業や地域活性化への興味が芽生えました。

「19歳になって実家の埼玉に帰る選択もあったけど、松之山に住んで地域と関わりながら仕事をしたくてここに残りました」と話します。そんな時、偶然にも松之山地域布川地区の地域おこし協力隊に入らないかと誘いがあり、現在に至ります。


地域の方と親しく話す春菜さん.JPG


松之山は「地元」のような場所。

「耕作放棄地や棚田の保全など地域資源を守り、この地域の活性化にも取組み、引き継ぎたい。その一つに欠かせない農業にも携わって、松之山を軸に新しいことにチェンジしていきたいです」と今後の思いを語る春菜さん。

今日も地域に溶け込み、農に触れながら松之山の暮らしを楽しんでいます。



                                広報誌とかちゃん 2021.10月号掲載

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