会長コラム ~Trivia Tweet~

進化する稲作 選別・出荷編

[2018.11.01]

11月に入りましたが、寒気の影響から高山では白くなったところも有るようです。

日に日に寒くなりますね。 また、日も短くなりました。

夕暮れ時や夜間の交通に注意願うのと、早めのタイヤ交換をお願いします。


さて、稲作の話も終盤になりましたが、JAの集荷もほぼ終わりになっています。

今年の作柄は、全国99の平年並みですが、新潟県は95のやや不良、魚沼は97のやや不良と報道されています。

原因は、夏場の高温と登熟期の日照不足により、籾数の減少、稔実不足です。


本題に戻って、今回は、選別・出荷について話したいと思います。


最終的に、植物の稲が商品の米に変わる時です。


選別作業は、粒の大きさによって「主食用の米」と「それ以外の米」一般的には屑米(くずまい)を分ける粒選別が一般的ですが、近年、粒の色で分ける色彩選別が取り入れられてきました。


粒選別は米粒の大きさで分けますが、昭和30年代では斜めに張ったピアノ線に米を流下させる「縦線式米選機」が使われていましたが、その後、原動機を動力とする回転式(ロータリー式)米選機が開発されました。

縦線式米選機 (写真はウィキペディアより)

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回転(ロータリー)式米選機(写真は サタケHPより)
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そして現在では、選別から計量、袋詰まで一貫した作業ができる「自動選別計量機」(選別自動計量機ともいう)へと発展しています。

自動選別計量機(写真は サタケHPより)

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昔は篩(ふるい)で行っていたことから、選別する大きさを篩目(ふるいめ)、または、網目(あみめ)と呼んでいます。


魚沼産コシヒカリのJA系統統一の篩目は、平成30年産米から1.9mmとなりました。

その前は、1.85mmでした。

JA十日町では平成14年頃から1.9mmを統一規格としていますが、変更する際、屑米の発生量が増えることから反対も多く有りました。

しかし、高価格米は、価格に見合った品質が必要との判断で採用した経緯があります。


余談

主食用に流通できる規格は農産物検査法で規定していますが、1.75mm以上となっています。

ピラフやカレー専用の細長い米(長粒種、インディカ米)米も有り、この種類の米は厚みが薄いため1.75mmは適正な大きさと言えるようです。


余談の2

私たちが普段食べている米は丸みを帯びていますね。

これを、中粒種、ジャポニカ米と呼んでいます。


余談の3

食用にできる中粒種米は1.75mm以上ですが、実際の選別はそれよりも大きい1.85mmまたは1.9mmが使われていますね。

この間の米を中米(ちゅうまい)と呼んでいます。

本来主食用に流通させないことが求められているのですが、どうもグレーな部分があることも事実で、頭の痛いところです。


次に、色彩選別についてですが、色彩選別はカメラ技術、コンピュータの性能向上、映像解析技術の向上から、日本では昭和60年代に、主に、大手米卸の精米工場で導入されたのが始まりです。

当時の価格で数億から十億円(工場の改修が必要)必要と言われていました。

その後、JAの大型施設、特にカントリーエレベーターで導入され始めました。

JA十日町では、中里カントリーエレベーター、松代ライスセンター、松之山ライスセンター、川西営農センター等に導入しています。


原理は、米粒が一列に流れる落ちる細い通路に米を流し、途中で流れる米をカメラで写しコンピュータが映像解析し色の違いを判別、通路下部に設置した圧搾空気ノズルから圧搾空気を出して弾き飛ばします。

確実に飛ばすため、目標物の前後も一緒に飛ばすようになっていて、一つの目標の3から4倍のロスになります。

米の流れる列をチャンネルと呼んでいて、チャンネル数が多いほど時間あたりの処理量が多くなります。


なぜ色彩選別が必要になってきたかと言うと、精米の中に着色のある米が極度に嫌われてきたことがあります。


色彩選別器が入る前は、砂粒、カメムシの被害粒を取り除く方法がなく、また、雑草の種も極たまに混入していました。


皆さんも、炊いたご飯に混じっていてはいやですよね。


カントリエレベーターやライスセンターで行うのは、砂粒や雑草の種などの異物や、カメムシの被害粒を取り除くには、精米した状態(色がはっきりする)が一番簡単なのですが、透明なガラス片・プラスチック・砂粒は対応できない場合が有り、玄米の状態で取り除く必要が出てきたためです。

それと、精米でのロスを減らしたい販売者の要望も強くなっています。


自主販売に力を入れている生産者は、色彩選別器の導入も当然と考えるようになってきました。

生産者で一般的に使われている色彩選別器(写真はサタケHPより)

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JA十日町は、米の等級検査で3等規格になりそうなものは生産者と相談し、色彩選別で上位等級(2等米)になるよう色彩選別を実施していますが、全てのものに対応する魔法の機械ではありません。

栽培管理のきめ細かな対応が必須、と言えます。


出荷は、選別が終わった玄米を、農産物検査法で指定されている容器、主に30kgの指定紙袋で出荷します。

当然、測りで重さを量るわけですが、30kgと言っても実は予升(よます)0.3kgを合わせ30.3kgで行っています。

現在は、自動計量器が使われていて、設定重量になるとシャッターを閉じ、アラームが鳴るようになっています。

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