会長コラム ~Trivia Tweet~

進化する稲作 乾燥機編

[2018.10.02]

 10月に入りましたが、台風の襲来もあり、晴れが続かなくて収穫に難儀している方もおられることと思います。


 コンバイン収穫の後、籾を乾燥することになりますが、多くの場合機械乾燥を行っていますね。我が家のお隣さんは、モチ米だけ掛け場(はざ)に手刈り稲を掛けて自然乾燥しています。

hazaba.JPG

 では、なぜ乾燥する必要があるのか。


 米などの穀物は水分を抜く(乾燥させる)ことで、長期間の保存が可能になります。

 食物を保存する場合、低温で保存する方法もありますが、冷蔵庫がなかった時代は長期保存はできなかったことでしょう。

 日本では古くから米は米倉で保管されていましたが、常温でも保存が可能だったのは乾燥させていたからです。


 米の保存に適した水分は15%です。


 今回は、機械乾燥について話したいと思います。


 乾燥する機械ですから乾燥機と呼ばれていますが、大きく分けて、火力乾燥、通風乾燥に大別されています。


 火力乾燥は、灯油や重油で温風を作り、温風を送ることで穀類を乾燥させます。


 通風乾燥は、大型の除湿機で空気中の水分を抜き、乾いた空気を送ることで穀物を乾燥させます。


 一般的には火力乾燥が主力で、箱形、縦型のものがあります。

 その中で、農家で使われているのが縦型でテンパリング乾燥機と呼ばれるものです。

                                                        写真 株式会社 サタケHPより

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 これは、下部に温風を送風するバーナーとファン、温風が通る筒があり、その上に籾を溜める箱があります。  籾は、乾燥部の筒の周りに入り一定時間(1分程度)で排出され、排出された籾は昇降機で箱の最上部へ運ばれます。このサイクルを繰り返して徐々に水分を下げて行きます。

 乾燥時間は、概ね24時間以内で乾燥が終了します。


 通風乾燥機は、電力で除湿した空気を送風します。仕組みは火力乾燥と同じ原理となっていますが、火力乾燥よりもゆっくりと水分を抜いていきますので時間がかかります。


 最近の乾燥機は簡単なコンピュターを組み込んでいて、水分の自動計測、食味重視の乾燥方法、タイマー運転、水分運転(目標水分で停止する)等、自動化が図られていますが、最後の水分測定は専用の水分計で測っています。

 また、乾燥機の運転状況をスマートフォンに送る通信機能を持ったものもあるようで、遠隔操作も可能なようです。

 技術進歩は驚くばかりですね。


 ただ、一口に乾燥すると言っても、収穫時の籾水分、外気温、整粒歩合等、籾の条件に合った乾燥設定を行うのは人です。(もっと専門的なことも話したいのですが、わかりづらいのでやめます。)


 乾燥にも知識が必要と言うことですね。


 次回は、籾すりについて話したいと思います。

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