会長コラム ~Trivia Tweet~

進化する米作り その2(田植え編)

[2018.06.08]

ようやく天候も安定してきました。

田植えの早い田んぼでは、生育の調整時期となっています。


さて、今回は、田植えについてお話ししたいと思います。


川西地域で6月9日をロクロウエン(漢字が不明)と呼んでいて、桁を使わない日=機織りを休む日、これを農作業に置き換え牛馬で代掻きを行う農具も使わない日=田植えをする日と聞いて育ちました。

(内容が不完全かも知れませんので、私の遠い記憶としておいてください。)


田植えと言えば田植機で苗を植えるのが一般的で、手植えを行うのはイベントやごく限られたものになっていますね。


では、田植えの機械化はいつ頃からなのでしょうか。


実は、育苗技術の発展に合わせ機械化が可能となったことはあまり知られていませんね。


機械田植えが普及するまでは、苗代に種をまいて苗を育て、手作業で苗取りを行い、手植えを行っていました。 これが箱育苗(現在はマット苗)技術が確立したことと、育苗箱の大きさが統一されたことにより機械植えが可能となりました。

初期の田植機は、人力で押す1条植え、また耕運機に付けるものなど色々あったと聞いています。

爆発的に普及したのは、井関農機が1971年に発表した「さなえ号」で、軽量な4サイクルガソリンエンジン、左右二輪駆動、左右独立油圧サスペンション、泥田で車体を支えるプラスチック製の船、手元苗乗せ2条植えと、当時としては画期的なものでした。

蒲原平野での逸話には、さなえ号を見た農家が久保田農機販売店に行き、「さなえ号をすぐ納品するよう。」頼んだなんて話もあるくらいです。

その後、農機具メーカーから一輪タイプ、植え付け条では3条、4条、6条タイプが開発されましたが、現在、これら歩行型田植機は二輪2条・4条が販売されています。

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では、現在主力の乗用型田植機はどうだったか、ご存じですか。

乗用型田植機第1号は、1978年、井関農機から8条植えと6条植えとして販売が開始されました。

現在の田植機のほぼ原型で、4輪駆動、後方の植え付け部、油圧感知式植え付け部制御、多段植え付け株変速、横送り変速、掻き取り量調整レバーをそなえていました。

その後、車体寸法の小さな6条植え、5条植えが発売され普及して行きました。

開発の中では10条植えも販売されましたが、重く、幅も広い(全幅3.4m)ため現在は販売されていないようです。

逆に、小型軽量で軽トラックの荷台に載る4条タイプは、山間地を主に普及しています。開発者はヤンマー農機で、ふるさとの父親が歩行型で難儀しているのを見かねて開発したとのこと。


近年は、植え付けの高速化(1986年開発のロータリー植え付け方式)、植え付け部自動水平機能、田植えと同時に肥料を施すもの(1990年頃開発の側条施肥機付き)、田植えと同時に水田除草剤を散布するもの等、高効率化、省力化が図られています。

また、土壌の肥沃度に合わせ肥料を自動調整する可変施肥や、GPSを使った自動直進機能、タブレット端末と作業データがリンクする機能など、IT、ICTの進歩はめざましいものがります。


次回は、肥料の施し方について、お話ししたいと思います。

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