会長コラム ~Trivia Tweet~

進化する米作り その1

[2018.05.15]

連休後半から寒い日が多く、体調を崩されている方も多いようです。

気温の変動が一年で一番激しいこの季節、昔から言われている「秋は着ぬよう、春は脱がぬよう。」とは、よく言えているものですね。


さて今回は、「お米のうまさ」に変えて、田植えシーズンに入っていますので、最新の稲作技術を紹介したいと思います。


稲作は、皆さんご存じの、苗を植える「田植え」が主力ですね。

田植えの前に、硬くなっている土を耕す「耕耘」作業、耕した土に水を入れて泥にする「代掻き」作業があります。

今回は、代掻き作業について、お話ししたいと思います。


皆さんは、一枚の田んぼで高いところと低いところの差「高低差」は何センチ位が良いか、分かるでしょうか。

田植えは短い苗を植えますね。 苗の種類にもよりますが、一般的な 稚描(ちびょう) は、大体12~14センチほどで、泥の中に2~3センチほど植え込みますから、泥の上に出るのは10センチ前後になります。

世の中に、完全に水平な田んぼはありません。

田んぼにより多少の違いはあっても、必ず高低差はあるものなのです。

仮に苗が10センチ出ているとして、高低差10センチの田んぼでは、高いところは水がかからず、低いところは水に埋まってしまいますね。

稲の苗は水により保温され元気に育ちますし、水がなければ干からびて枯れてしまいますね。

逆に、水に埋もれているところの苗は、少しずつ伸びて、水の上に葉を出し呼吸することができますので、2~3日の水没は関係ありません。ですが、水没日数が長いと育ちが極端に遅れたり、最悪は無くなってしまいます。

一枚の田んぼの稲を均等に育てるには、できるだけ凸凹が無いことが良いですね。また、排水口に向かって低くなることも管理するには都合が良いですね。

DSC_0350.JPG
では、広い田んぼを平らにならす方法ですが、代掻きをして人力で泥を押す方法や、機械で泥を引く方法があります.

狭い範囲なら人力でも可能でしょうが、数十メートルとなると無理ですね。

また、機械で泥を引く方法も、ベテランでも難しい技です。

トラクターには耕耘する深さを自動で行う機能もついていますが、高いところから低いところへ泥を引く機能はありませんでした。


私は、レーザー光線を利用して一定の高さを維持できる機能を平成9年に作ってもらいました。


この装置は、レーザー発光器を農道に置いて高さを決めます。

トラクターにはレーザー光線を受ける受光器を付け、作業機(代掻き用ハロー)の高さを調整します。

微調整ができるよう、受光器を取り付ける柱も動くようにしてあります。

仕上がりは高低差4センチ前後になり、生育がそろい、管理が楽になるばかりか、食味も収穫量も均一化になります。


なお、レーザー光線で平らにできるのは直線距離で200メートルまでです。それ以上は、地球の丸みが影響し、真ん中付近が低い状態(水がたまる)になるためです。 これに対応するには、GPSを利用した装置で対応することになります。


トリビア

広い田んぼ(幅が100メートル以上)では、強風が吹くと、風の影響から、風下に水が吹き寄せられ苗が水没してしまいます。

また、浪打が大きくなり、畦が削られるという現象が起こることがあります。

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